毛周期について
毛周期について
効果的かつ効率的な脱毛のために、
毛周期を考慮した通院・施術を
毛周期とは
毛周期とは「毛が生え変わるサイクル」を指し、ヘアサイクルとも呼ばれています。
脱毛をするタイミングに大きく関係しており、毛周期を無視した施術はムダ打ちとなり時間的・経済的な損失へと繋がります。
効果的かつ効率的な脱毛を実現するには、毛周期を考慮した通院ペースが大切です。
脱毛で使用するレーザーはメラニン色素(毛の黒い部分)に反応するため、毛穴に毛がなかったり毛の色素が薄い場合には脱毛することができません。
よって、毛が抜け落ちている時期や色素のない毛が生えている時期には照射しても効果が得られないのです。
毛周期の移り変わりには「成長期・成長後期・退行期・休止期」の4つの段階があります。
脱毛に最も適した「成長期・成長後期」
成長期は、毛が成長して伸びている時期です。
毛根が深く、メラニン色素が濃い特徴があり、レーザーに反応しやすいため効果的な脱毛が可能です。
成長後期は、毛を作り出す組織である毛母細胞が活発に分裂し、毛が伸びて皮膚の表面に出てくる時期です。
成長期の毛は全体の約20%といわれています。つまり1回の施術で脱毛できるのは全体の20%の毛だけということになります。
全ての毛を脱毛するには「20%×5回=100%」で、最低でも5回の施術が必要です。脱毛コースで5回のセットが多いのはこのためです。
脱毛にやや適した「退行期」
退行期は、毛が毛穴から抜け落ちる準備を始める時期です。毛がある程度の長さまで伸びて成長が止まり、徐々に毛根が押し上げられます。
成長期の毛と比べると退行期の毛は、メラニン色素が薄く根元も浅くなります。
レーザーも反応しにくくなるので、脱毛効果が低くなります。
脱毛に最も適さない「休止期」
休止期は、毛が抜け落ちていき次の成長期に向けて準備をする時期です。レーザーを照射してもターゲットとなる発毛組織にダメージを与えることができないので脱毛効果がありません。
休止期が終わると再び発毛組織が活発になり、毛は成長期に入ります。
適切な脱毛ペース
2ヶ月以上を目安に。個人差もあるので患者様に合わせてご提案します。
毛周期は部位によって異なり、同じタイミングで全ての毛が脱毛に最も適した時期である成長期を迎えているわけではありません。
成長期の毛は全体の約20%であるため、1回の施術で脱毛が完了することはなく、一定の間隔を開けて施術回数を重ねて照射する必要があります。
脱毛をしたい部位が1箇所であれば、部位ごとの毛周期に沿って脱毛をするのが一番効果的ですが、全身の脱毛を受ける場合は2ヶ月以上空けるのが望ましいとされています。
これは、脱毛部位や個人差の平均を考えたタイミングであり、成長期以外の毛にレーザーを照射する「ムダ打ち」のリスクを減らすことのできる、理にかなったサイクルとされています。
毛周期には個人差もあるため、当クリニックでは脱毛ペースや照射回数などについて患者様に合わせてご提案いたします。
毛周期に合わせた脱毛ができなかった場合
毛周期に合わせて脱毛ができなかった場合は、成長期の毛に対して効率的に照射することができず最大限の脱毛効果が得られなくなります。
例えば、毛周期を無視して脱毛間隔を狭めて施術を受けた場合、成長期を迎えたターゲットとなる毛が十分に生え揃っておらず脱毛効果が低くなります。
肌への負担も余計にかかり、肌トラブルを引き起こす可能性も高くなります。逆に、脱毛間隔を必要以上に空けて施術を受けた場合は、一部の成長期の毛に対して照射ができず毛周期が一周するとまた生えてきてしまいます。ムダ打ちが増え、追加照射が必要となることから経済的負担や時間的負担に繋がります。
これらのことから、当クリニックでは毛周期を無視した脱毛をおすすめしていません。
毛周期に合わせて脱毛するための注意点
自己処理に毛抜きを使わない
脱毛後、毛が生えてきても毛抜きで引き抜いてはいけません。毛周期の乱れに繋がってしまいます。
また、無理に毛を引き抜くと毛穴を無理やり広げてしまうため、肌が傷つき炎症を起こしやすくなります。
肌トラブルがある状態では、脱毛機の照射パワーを弱めなくてはいけなくなるほか、場合によっては施術を断られるケースもあるので注意してください。
自己処理をする場合は、毛周期が乱れるのを防ぐために剃刀や電動シェーバーを使用してください。
日焼けをしない
脱毛中の日焼けは厳禁です。
レーザーは黒いメラニン色素に反応するものなので、日焼けをするとお肌にも反応してしまい火傷をするリスクが高まります。
脱毛中は、日焼け止めクリームを塗るなどの対策をしてください。
規則正しい生活を心がける
生活習慣の乱れやストレスにより、ホルモンバランスや自律神経が乱れると毛周期にも影響を与えてしまいます。
十分な睡眠をとる、過度な飲酒や喫煙を控える、栄養バランスの取れた食事をとるなど規則正しい生活を心がけてください。